旧正月です。

旧正月、おめでとうございます。旧暦のほうが、日本の季節にあっていてちょうどいいのになあ、思っています。一番寒い時期にお正月を迎えることができるんですものね・・・

この間『学校へ行こう』という番組を見ました。そのなかに「芸能人教師王」というコーナーがあったんです。杉本彩さんたちが先生になって、東京の女子高で歴史の授業をなさってました。杉本さんのテーマは「大奥と私」でした。
わたしがはてな日記でよく読みにいくページの方々が「大奥」や「男女別学」について書かれていたので、興味を持って番組を見ました。

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吉屋信子の『徳川の夫人たち』や畑尚子の『江戸奥女中物語』のお話に感激していて、そんなお話が聞きたいなあと思っていたのですが、(当たり前かもしれないけれど)杉本彩さんは「大奥はどろどろしたところ」とおっしゃっていました。残念!


「女性だけの空間」や「ハーレム」ということで、岡真理さんの『彼女の「正しい」名前とは何か』という本を思い出しました。序章と序章付記に印象的なシーンがあるんです。
序章では、岡真理さん自身がエルサレムに旅行したとき、泊まる場所がなくて、急に初対面のパレスチナ人女性のお部屋で、おんなじベッドで寝させてもらったときのエピソードが語られています。序章付記では『ガレリアの婚礼』という映画の中の、イスラエル女性兵士が倒れてしまったときにハーレムで介抱されるエピソードが紹介されています。

(引用です↓)
【女性であるということは、私の人種(あるいは国籍/民族)に関係なく、パレスチナ人女性のベッドに歓迎されることだ―――たとえ「敵」であったとしても。】

この本の感想をお友達と話しあったたとき、「岡さんのお話のなかには、ジェンダーやレイスの複雑な境界線や分有のことはかかれているけれど、セクシュアリティのことはかかれてないね」
という意見で一致したことがありました。もしレズビアンだったら、警戒されて「泊まっていいよ」なんて言ってもらえないかもね〜などど話し合ったのです。

でもhttp://sable.fc2web.com/にある砂織さんの12月の日記「マリみては健全です……けれど」を読んでから、ちょっと見方が変わったんです。
岡さんのお話は、堂々とえっちなわけでもなく、スキンシップがあるわけではないけれど、寝返りを打ったときに感じた体温とか、トイレしてるところを見ないようにしたこととか。。。軍服を脱がされて伝統衣装をまとうとか。。。そういうことが書かれてあるのは、ジェンダーやレイスの点からだけじゃなく、セクシュアリティ的に大事なんだ!って。

マリみての世界のような「相思相愛」のシスターフッドとスキンシップのエロスがあればいいな、と思うのはもちろんだけど、「相思相愛」じゃなくても、一瞬、触れ合うことや感じることやすれ違うことのなかにあるセクシュアリティも見逃しちゃいけないんですね!