遅れてきた郵便

おととしの夏に受信したメールがありました。
ホッツからのメールで、思わず開いて読んでみたら、抗議文でした。


 「人造眼鏡っ娘図書委員長」の同人誌の目的は、「萌え」を追求しつつ、男性オタクが持つ女性への無意識的な差別をなくすようにすること。それなのにレイちゃんは、最初は賛同していたのに途中から「できない」と言いはじめた。はてなの日記でもコメントでも男性オタクに迎合するようなことしか書いていない。


そんな内容でした。
確かに、前に読んだメールでしたけれど、忘れていました。
今、過去から突然手紙が届いたような気持ちです。

最初にこのメールをもらったときも、
「萌え」と「啓蒙」の両方を成り立たせるなんて難しいと思い、困ったのでした。
そして今、この手紙が再び配達されて、前よりもいっそう困惑しています。


言い訳をする相手がもういないから?
友達だと思っていた相手が、実は自分に腹を立てていたから?
(腹を立てたままだったのか、そうではないのかはわかりません)

いえいえ、そうではなくて。

私はもう少し頑張って「萌え」と「啓蒙」が両立するようなやり方を試みることができなかったのかな?
ということに悩んでいるのです。
それが、「人造眼鏡っ娘図書委員長」の存在意義だったからです。

「水野レイをプロデュースする!」と意気込んでいた人は、(たぶん私に幻滅したまま)いなくなり、
私は今現在に至るまで「仕事」がうまくできていないのだ、ということを突きつけられたのです。


自分が過去にしてきたことを踏まえて、これからどうするといいのか、
わたしの中では、もう何となく分かっています。